羽毛布団は陰干しがいい?
羽毛布団を干す際、天日干しにするか陰干しにするかで悩む方は多いようです。
天日に干した布団は、とても気持ちよいものですね。
天日干しは、布団のダニを減らす対策にも有効ということで行う方も多いと思います。
では、羽毛布団も天日干しがよいのでしょうか?
今回は、羽毛布団は陰干しか天日干しか、羽毛布団を干す際の注意点などをお伝えします。
羽毛布団は陰干しと天日干しのどちらが良い?
では、そもそも羽毛布団は、陰干しと天日干しのどちらが良いのでしょうか?
複数の羽毛布団のメーカーのホームページでは、月に1~2回の天日干しをすすめています。
それは、湿度を下げて羽毛布団のダウンボールの膨らむ力を回復させるためです。
羽毛布団の天日干しの目安は、1~2時間としています。
片面を30分〜1時間干して、表と裏の両面を天日に当てるようにしましょう。
羽毛布団を天日に長時間干さない理由は、側生地と中のダウンボールの劣化を防ぐためです。
羽毛布団の側生地を長時間天日に当てると、側生地の劣化を早めます。
側生地が劣化すると中から毛が出てきやすくなったり、側生地が破れやすくなるためです。
また、動物性のダウンボールやフェザーは、天日で日焼けして劣化します。
ダウンボールやフェザーの劣化は、膨らむ力を弱めて保温力を低下させます。
つまり、羽毛布団は普段は室内などで陰干し、月に1~2回(1回1~2時間)は天日干しがよいということになります。
羽毛布団を陰干しする際の注意点
羽毛布団の日常のお手入れは、陰干しで充分です。
ただし、屋外で陰干しする際には、雨の日の翌日は避けましょう。
まだ湿気が残っていて、せっかく干した羽毛布団に湿気が移ってしまうからです。
陰干しでは、ダニが気になるという方もいるでしょう。
しかし、羽毛布団を天日干しをしてもダニは死にません。
ダニが死滅するためには、50℃以上の温度が必要です。
天日干ししただけでは、羽毛布団の中心まで50℃以上にはなりません。
それよりも、毎日起きた後に羽毛布団の湿度を下げておくほうが、ダニ対策になります。
ダニは湿度が55%以下になれば、生き続けることが出来なくなるからです。
羽毛布団をイスに掛けるなどして、室内でも通気をよくして素早く羽毛布団の湿度を下げましょう。
陰干しでも天日干しでも、羽毛布団を干した時に強く布団をたたいてはいけません。
中のダウンホールを痛めてしまいます。