羽毛布団に使われる鳥の種類について
羽毛布団には、ご存知のように「鳥の羽」が使われていますよね。
ところで、どのような鳥の種類が羽毛布団に適しているのか、ご存知でしょうか?
実は、羽毛布団に使われている鳥の羽はその種類によって、価格や暖かさが違ってきます。
今回は、羽毛布団に使われる鳥の種類についてお伝えします。
羽毛布団の鳥の種類は3種類?
羽毛布団に使われる鳥の種類には、どのようなものがあるのでしょうか?
羽毛布団に使われるのは、ガチョウ・アヒル・カモなどの水鳥です。
水鳥は陸に住むニワトリなど違い、肋骨に囲まれた胸の部分が大きいことが特徴です。
大きな胸にたくさんの空気が入るので、水の上に浮くことが出来ます。
また、大きな胸の部分には「ダウンボール」という「毛」が密集しています。
羽毛布団に使われる「ダウンボール」は、毛の繊維が放射状に生えたものです。
ダウンボールには、羽の骨ともいえる「羽軸」がありません。
赤い羽根募金などで使われる鳥の羽は、羽軸のある「フェザー」という部分です。
羽毛布団の鳥の種類として「グース」と表記されるのはガチョウで、「ダック」と表記されるのはアヒルやカモのことです。
羽毛布団の鳥の種類の選び方は?
では、羽毛布団に使われる鳥の種類の選び方について触れて見ましょう。
羽毛布団には「グース」や「ダック」のダウンボールが使われますが、体の大きい「グース」のほうがダウンボールも大きいので、暖かく高級とされます。
羽毛布団を選ぶポイントとなる鳥の種類
ダントツ1位:アイダーダック
アイダーダックは、北極に近いアイスランンドやグリーンランドに住む水鳥です。
アイダーダックは特別保護対象のため、人口飼育や人工繁殖が困難です。
アイダーダックの親鳥は、子育てのために自分のダウンボールを巣に敷きます。
羽毛布団にするためには、子育てが終わった巣からダウンボールを採取しなければなりません。
アイダーダックの羽毛布団は「羽毛の宝石」ともいわれます。
2位:マザーグース(ガチョウ)
グースは食用に飼育されますが、繁殖用の親鳥に育てるためには3~5年かかります。
この親鳥(マザーグース)は、体が大きいので良質のダウンボールが採取出来ます。
3位:グース
グースは、肉やフォアグラのための食用に繁殖させます。
その時に採れるダウンボールを羽毛布団に使用します。
アヒルやカモといった「ダック」より飼育日数が長く、体が大きいので良質のダウンボールとされます。
4位:マザーダック
ダックも、食用として繁殖されます。
一般的なダックは若鳥のうちに食用となるため、親鳥まで飼育するには3か月弱の期間が必要です。
若鳥のダックより体が大きくダウンボールもしっかりと成熟するため、マザーダックのほうが良質の羽毛布団となります。
5位:ダック
食用のアヒルやカモの若鳥のダウンボールを羽毛布団に使います。
安価ですが、ダウンボールが未熟のため暖かさや耐久性が劣ります。
羽毛布団を選ぶ際には、どのような鳥の種類のダウンボールが使用されているかが大切です。
しかし、そのダウンボールが全体の何パーセントを占めるかということも重要です。